3月18日に実施されました3級試験の手法分野について解説をします。
手法分野からは51問題数でした。基本的な知識を勉強していれば80%は得点できる内容でした。
第1問は”サンプリング”から4問出題の出題。いずれの設問も平易な内容でしたので4問全問正解したい問題でした。
第2問は①が”基本統計量”、②が”正規分布”からの問題。基本統計量の「平均、中央値、範囲、不偏分散」を求める設問の4問全問正解したい問題でしたね。
第3問は”確率分布”からの問題。計数値を扱う二項分布に関する内容で、ここまで勉強している人は少ないと思われますので、2から3問正解できれば良しとする問題だったかと。
第3問はxバーR管理図からの出題。
UCL、LCLを求める問題は、過去の頻出項目であるのでミスしてはいけない問題。
第5問は"QC7つ道具"からの出題でした。いずれの設問も平易な内容でしたので5問全問正解したい問題でした。
第5問は"相関分析"からの出題でした。相関係数を求める式を知っていない人は2問間違えた内容でしたが、後の4問はミスが許されない問題でした。
第7問は”パレート図”から8問出題されましたが、文章問題形式だったので、一瞬実践分野かと思いましたが、協会発表では手法分野からの出題でした。いずれの設問も平易な内容でしたので8問全問正解できる問題でした。
第8問は"チェックシート"からのから4問出題されました。いずれの設問も基本知識を問う平易な内容でしたので4問全問正解すべき問題でした。
第9問は"新QC7つ道具"からの出題。各手法のkeyワードを知っていれば全問正解できた内容です。
2017年3月実施の21回3級試験の実践分野について解説します。
重要だと思われる品質管理に関する語句を取り上げましたので、勉強する上での参考になればと思います。
第9問
Q、C,D,P(生産性)、M(モラール:士気)で、モラル(倫理観)のMと間違えないように。
第10問
社会的品質:第三者に迷惑をかけない。品質要素:機能、性能など
第11問
改善の前後のグラフの縦軸の目盛りは一緒にする。また、件数だけでなく金額換算したほうが良い。
三現主義:現場、現物、現実という「3つの現」を重視する考え方のこと。
第12問
QCサークルは自主的な活動。
第13問
・マーケットインとプロダクトアウト。
・信頼性とはどの程度故障しないで,所定の機能を果すかという程度を表わす用語。
・予防保全とは、各種機器等の保守を、あらかじめ決めた手順により計画的に検査・試験・再調整を行い、使用中での故障を防止し、機器の劣化を抑え、さらに故障率を下げるための方法。
・FMEAとは、システムやプロセスの構成要素に起こりうる故障モードを予測し、考えられる原因や影響を事前に解析・評価することで設計・計画上の問題点を摘出し、事前対策の実施を通じてトラブル未然防止を図る手法。
第14問
・品質特性
・品質機能展開とは、顧客に満足が得られる設計品質を設定し,その設計の意図を製造工程までに展開すること。
第17問
OJTとOffJT
2016年9月実施
問1:データの取り方・まとめ方」の文章問題
いずれも平易な内容なので5問全問正解できた問題でした。
ここは間違ってはいけない設問でした。
問2:工程能力指数
Cp=1/(6*0.15)=1.11
Cpk=(15.5-xbar)/(3*0.15)=0.67から
xbar=15.20
よって規格の中心から0.2ずれている。
問3:正規分布
20回(2015年9月)から新たな追加項目
①これくらい知っているべき内容。特に3σは基本知識。
3σは管理図の管理限界線で出てくる語句。
上下管理限界線は線から外れる確率は0.3%で引かれる。
ここでちょっと応用展開
工程能力指数 Cp=規格の幅/6*σ
では
規格の幅が6σの時はCp=1となり 0.3%の規格外れがあるので
工程は改善が必要と判断する。
管理限界線も工程能力指数も0.3%をも許してくれない
ことを意味している。
ここで
規格の幅が8σの時はCp=1.33となり
工程は十分満足していると判断する。
言い換えれば、規格値の内側に1σ分あれば
工程能力指数はOK。
理解できない方は図(上下規格値=8σと6*s=6σ)とを
書いて確認ください。
②標準化を行い付表の正規分俵N(0,1)を利用する内容。
ここで標準化の語句でQCストリーの標準化だけを思い出すようではダメ。
Z=(23.5-23)/0.4=1.25
Kp=1.25→P=0.1056
同様に
x=22、6以上 Kp=1 P=0.1587
x=22.8以上 Kp=0.5 P=0.3085
22.6≦x≦22.8は
よって0.1498で約15%
P=0.05→Kp=1.645
(x-23)/0.4=1.645
x=23.658